審美⻭科治療

審美⻭科治療という言葉をご存知でしょうか?

私たちは食べ物や飲水の汚染には敏感です。しかし、歯の治療に用いられている素材に関しては深く考えたことはないのではないでしょうか?健康保険の治療に使用される金属の多くはアレルギーの原因になる可能性があります。審美⻭科治療は、口の中の有害な金属を排除し、健康にも見た目にも良い環境を目指すものです。

パラジウムの弊害

皆様が保険診療でおこなう虫歯治療の際に使用する金属にパラジウムという成分が含まれています。
パラジウムは口の中で時間をかけてゆっくりと溶け出し、腎臓、肝臓、甲状腺、脳内に蓄積され体に対し有害な影響を引き起こすと言われています。(1、2)

(1) W.P Bieger et al, "Immunotoxocolgy of metals", Zur Deutshcen Auszahe, 1996.
(2) K.Bonnig et al, "Quantitative analysis of the corrosion rates of palladium alloys", Dtsch Azhnarztl A 45(8):508-510, Aug 1990.

また、パラジウムは体内の細胞を傷害するという報告や遺伝子の損傷、分解を引き起こすとの報告も散見されました。(3、4、5)

(3) Y Kawata et al, "Cytotoxicity of Pd-Co dental alloys", J Dent Res, Aug 1981, 60(8): 1403- 1409.
(4) T.Z.Liu et al, "Palladium exacerbates hydroxyl radical mediated DNA damage", Free Radic Biol Med, 23(1): 155-161, 1997.
(5) C.K.Pillai et al, "Interaction of palladium with DNA", Biochem Biophys Acta, Jan 1977, 474(1): 11-16.( 12,13,14

その他、重篤な金属アレルギー反応や皮膚炎、口内炎(6、7、8、9、10)を引き起こすという報告も幾つも見られました。

(6) A.M. Al-roubaie, "Condition of the periodontion of teeth with silver-palladium bridge", Fogorv Sz, Jul 1986, 79(7):207-212.
(7) D. Downey, "Contact mucositis due to palladium", Contact Dermatitis, Jul 1989, 21(1):54.
(8) J.A.Marcusson, "Contact allergies to palladium chloride", Contact Dermatitis, May 1996, 34(5): 320-323.
(9) J.Vilaplana et al, "Adverse oral mucous membrane reactions to dental prostheses", Feb 1994, 30(2): 80-84.
(10) A Henston-Pettersen, "Casting Alloy side effects", Adv Dent Res, Sep 1992,6:38-43.

以上の原因はパラジウムのもつ細胞毒性と体内への高い移行性といわれています。

スイスでは歯科医師によるパラジウム使用を禁止しておりますし、ドイツ保健省は1993年以降、パラジウムを使用した歯科医は警告歯科医となっています。
私は患者さまにいつもこのようにお話しております。
保険診療で使われる金属は有害で体に良いものではありません。
虫歯治療で使用される金属のパラジウムという金属は体に対し有害な影響が起こる可能性が多くの論文で示唆されています。

長い目で見たとき適切な素材を選択することで、お口のみならず体全体の健康寿命が伸び健康に働く時間が増える。
一年長く働くことができれば少しだけ歯にお金を使うことは決して悪い選択ではないと思います。とお話しています。

マテリアル選択の重要性

長い目でご自身の健康から考えて欲しいと思います。 適切な素材を選択することで、お口のみならず体全体の健康寿命が伸び健康に働く時間が増える。一年長く働くことができれば少しだけ歯にお金を使うことは決して悪い選択ではないと思います。 シュンデンタルクリニックでは、生体に優しい審美⻭科治療をお勧めします。

シュンデンタルクリニックのお勧めマテリアル

シュンデンタルクリニックでは、e-max®というセラミック素材を用いた冠を頻繁に応用します。e-max®は従来のセラミック冠と同様、歯科技工士が手作業で行う行程が多いため、細かい部分まで再現することが可能で天然歯に限りなく近く仕上げることができます。しかし作業工程が多い分、技工士の技術差が出やすくとても繊細な作業が必要となります。

  • 高い強度

    e-max®は従来のセラミック冠では得られない強度を実現しており、天然の歯に近い摩耗性を有しています。
    人工の歯は固ければいいというわけではありません。人工の歯に必要な条件は、(硬すぎない)十分な強度と天然の歯に近似した摩耗性を有することです。天然の歯に比べ硬すぎる人工の歯があると天然の歯が摩耗により削れ、口のバランスが崩れてしまう現象が起こるからです。
    e.max®は高い強度でありながら、天然の歯に近い摩耗性を持っています。 これは天然の歯の摩耗を大幅に減少させる効果があります。 そして天然の歯と同じように摩耗する事で噛み合わせ全体の負担を抑える効果があります。

  • 高い透過性

    数種類の透明度の異なる材料を使用することより、天然の歯に限りなく近い透過感の高いセラミック冠を製作することが可能です。 歯の形態と色調は歯科医師と技工士が事前に十分な時間を取って打ち合わせをして、患者さまの歯の様子を確認しながら丁寧に作製にあたります。
    セラミック治療もコンピューター全盛時代ではありますが、技術力の高い技工士とタッグを組み作製するe.max®セラミック冠には未だに勝る歯はありません。

当院で使用している主な審美素材(白い歯)

e-max

e-maxとは、審美性と耐久性を兼ね備えた最先端のガラスセラミックです。体内に溶け出すという心配もなくアレルギーの心配もありません。また、見た目も天然の歯のような最適な色、透明感を備えています。

ジルコニア

ジルコニアとは強度と美しさを兼ね備えた材料です。人工ダイヤモンドを主素材としております。従来のセラミックでの強度の心配がなくなり、奥歯や複数歯の連結されたブリッジなど使用範囲が大幅に広まりました。

ラミネートベニア

ラミネートベニアは、歯の表面に取り付ける薄いシェル状の被せ物で、歯の色や形、位置などを改善するために用いる治療法の一つです。ラミネートベニアは、歯の表面の一部を削り、その上に薄いセラミック製や複合材料製のベニアを接着することで、歯の外観を美しく整えることができます。

ラミネートベニア

ラミネートベニアとは、前歯の表面をごくわずかに削り、歯の色をした薄いセラミックを貼付け、問題を改善する方法です。
前歯の変色や隙間がある場合、または統一感のないコンポジットレジン修復のリフォームに有効な治療法です。
このような場合、以前までは前歯の全周を削って、その上にすっぽりかぶせる(クラウン)を入れるのが普通でした。
ところが、デメリットとして、クラウンをかぶせるためには健全で無傷の前歯を大きく削る必要があり、また、ラミネートベニアは表面を0.3~0.5mmだけ削れば良いので、処置が簡単で歯の神経にも影響がないのが大きな特徴です。

ラミネートベニアの歴史

ラミネートベニアの歴史は意外と古く、1920年代にハリウッド映画スターが撮影用に用いた取り外し式のものが最初と言われています。
当時は、使用する材料がもろく割れやすいということで、あくまで映画の撮影用に限られていました。
そこから材料が進化を遂げ、今から20年ぐらい前に、歯の色をしたプラスチック(レジン)を表面に貼り付けることが出来るようになりました。
しかしプラスチックは柔らかく、水を吸う性質があるため、変色したり表面がすり減ることが問題でした。
そこでプラスチックに代わるものとして、セラミック(ポーセレン)を用いた(ポーセレン)ラミネートベニアが登場。

ポーセレンラミネートベニアは天然の歯に近い色や光沢をもっており、色が変わったり、表面がすり減ったりすることはほとんどありません。
材料が丈夫になっただけではなく、貼り付ける接着剤も良くなったので、割れたり、はがれたりすることがごく稀となり、今ではスタンダードな症例として使用できるレベルに到達しており、主に上顎の前歯の治療で使用されることが多いです。
「歯が変色している。」
「位置や形が不自然。」
このようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
因みに!私鎌田の前歯も「ポーセレンラミネートベニア」です。

価格表

e-maxインレー
88,000円~
e-maxクラウン
120,000円~
ジルコニア
88,000円~
ラミネートベニア
132,000円~

※価格は税込表記となります。